住宅事情やライフスタイルの変化により、仏壇の継承が難しく、やむなく処分せざるをえない方が増えています。その一方で、コロナ禍で愛する人を亡くし、深い悲しみや喪失感を抱えたまま、日々を過ごしている方も少なくありません。

こんな時代だからこそ、心の傷を癒やし、家族の絆を深める場であった仏壇が、大きな意味を持つのではないでしょうか。亡くなった家族やご先祖様を供養したいと願う気持ちに、時代の変化は関係ありません。

そこで、私たちは、従来の仏壇の「置き場所がない」「インテリアや家具に調和しにくい」「大きすぎる」といった問題を解消するために、現代の暮らしに合ったデザインとサイズの仏壇の開発に着手しました。

大切な人を失ってからも、その存在をいつもそばに感じていられるように。心のそばに寄り添い、心と心をつなぐ手元供養仏壇。

手元供養仏壇を手がけて感じたことは、お客さま一人一人にかけがえのないストーリーがあること。つくり手の私たちはその想いをしっかりと受け止め、妥協なきものづくりでお応えしたいと願っています。